お寺が好きである。

特に信心深い訳でもないのだけど、
元々建築の仕事に携わっていたこともあり、
日本建築の落ち着いた感じが堪らないのである。

先日のお休みに、
仲良しの庭師さんがお庭の面倒を見ているという
静岡のお寺まで行ってみた。

静岡と言っても、市街地からかなり離れた
のどかな場所で、
広々とした庭は手入れが行き届いていて
息をのむ程美しい。

中からは、凛々とした鈴の音と
御詠歌を詠う涼やかな声。

「なんと気持ちの良い場所だろう」と思っていたら
和尚さん登場。

いきなり訪問した、ほぼ見ず知らずの私にも
とても気さくに接してくださり
他では絶対に見られないような珍しいお宝や
聞いてびっくりな偉いお殿様の墓所を
見せて下さった。
さすが静岡、駿府である。

大変貴重なものがあるお寺なので
名前は伏せる事にするが
本堂の裏手には、珍しいニリンソウが
白く可憐な姿で春を告げていた。

本当に良い場所に行ったと思う。

追記：静岡市清水区小島の龍津寺さんです。(今和尚さんにOK貰いました)
静岡に用のある人は是非寄ってみて下さい。