不思議なお話3つ目のついで『幽霊』
2023/11/30
当時住んでいた飯能の自宅から
三峯神社に向かう途中に、温泉付きの道の駅があった。
たまの息抜き、温泉も良いじゃないか と、手拭い片手に暖簾をくぐる。
誰も居ない。貸し切りラッキーと、大きな岩風呂に浸かり込む。
と一瞬、涼しい風が。
入り口の戸が開いて、うつむき加減に別客の姿を盗み見る。
身体を流しているのだろう。暫く経ってから隣に若い女性の気配を感じる。
しかし
音がしない事に気が付く。何の音も一切聞いていない。
不躾とは思いながら、浴場全体に視線を向ける。
誰もいない。・・足跡もない。
更衣室を確認する。居ない………。
温まったはずの体が一気に冷えていく。慌てて風呂を上がり受付へ訊ねる。
「女風呂に誰かお客さん来ましたよね」
こんな場合のお決まりの返事
「いいえ、お客様お一人だけです」。
ひぇーーー!マジすか遂に会っちゃんたんすか ユウレイっすか~
家に帰り着くなり調べる調べる「道の駅○○ 幽霊」
出てくる出てくる。幽霊の噂。
曰く、その温泉のすぐ下の渓流で亡くなった20才の女の子がいたとか、
道の駅で開催された陶芸教室に出たとか、蕎麦打ち体験の写真に写ったとか。
若くして命を落としてしまった事は無念だろうが、
死後なお人生を楽しもうとする姿は健気で愛おしい。合掌。
三峯神社に向かう途中に、温泉付きの道の駅があった。
たまの息抜き、温泉も良いじゃないか と、手拭い片手に暖簾をくぐる。
誰も居ない。貸し切りラッキーと、大きな岩風呂に浸かり込む。
と一瞬、涼しい風が。
入り口の戸が開いて、うつむき加減に別客の姿を盗み見る。
身体を流しているのだろう。暫く経ってから隣に若い女性の気配を感じる。
しかし
音がしない事に気が付く。何の音も一切聞いていない。
不躾とは思いながら、浴場全体に視線を向ける。
誰もいない。・・足跡もない。
更衣室を確認する。居ない………。
温まったはずの体が一気に冷えていく。慌てて風呂を上がり受付へ訊ねる。
「女風呂に誰かお客さん来ましたよね」
こんな場合のお決まりの返事
「いいえ、お客様お一人だけです」。
ひぇーーー!マジすか遂に会っちゃんたんすか ユウレイっすか~
家に帰り着くなり調べる調べる「道の駅○○ 幽霊」
出てくる出てくる。幽霊の噂。
曰く、その温泉のすぐ下の渓流で亡くなった20才の女の子がいたとか、
道の駅で開催された陶芸教室に出たとか、蕎麦打ち体験の写真に写ったとか。
若くして命を落としてしまった事は無念だろうが、
死後なお人生を楽しもうとする姿は健気で愛おしい。合掌。

この記事へのコメント
最近読んだ夏川草介さんの小説で「日本人は感じるという宗教観を持っているという一文があり感銘しました。
Posted by ねこはる
at 2023年12月01日 07:06
ねこはる様、おはようございます。
夏川さんの本は残念ながら拝読していないのですが良いですね!読んでみたいです。
日本人は多民族よりも五感のアンテナが優れていると聞いたことがあります。
Posted by ahw (アキュラシーヒーリングワークス)
at 2023年12月01日 08:57